東京大手町にある気象庁。

意外にも、この間の出張ではじめて登庁してきました。
一般にはまだまだ知られていないと感じますが
気象庁と、私が勤めているような民間の気象会社は
その役割が異なります。
気象庁は天気や防災情報を
国民一般に広く周知することが役目です。
特に国民の生命や財産に
大きな危険をもたらすような防災情報(台風のような)については
気象庁がその情報を一元化して国民へ伝えています。
この部分については、私達民間気象会社が独自の情報を出してはいけません。
1分1秒で争う情報だけに、国民の皆さんに混乱を招かないことが目的です。
では民間気象会社の仕事はというと
ある特定の人達や企業が必要するものに特化した気象情報を
提供することが1つの役目です。
例えば、ピンポイント天気なんかがそうで
気象庁の天気は大阪府全域を対象としていますが
私達民間気象会社は大阪府大阪市浪速区○○のといったように
より限定された場所に特化して気象情報を提供したりしています。
他には、ある特定の道路だったり、港だったり。
つまり、「国民全体に」を目的とした気象庁の情報では
かゆいところまで手が届かない人達や企業に向けて
フォローアップして情報を提供するのが民間気象会社の役目です。
もう1つの役割は、
気象庁だけが発表できる防災情報を
いろいろな手段を用いて
よりたくさんの人に分かりやすく届けること。
うちだと
天なびや
てんくらがそうなのですが
色んなポイント天気機能や海の天気予報に加えて
MY防災機能やメールなど天なびなりの手段で
気象庁の防災情報もお伝えしています。
現在、日本の民間気象会社の数は50〜60と言われています。
みんな努力して、それぞれに力をつけてきています。
(もちろんうちも)
ただ、気象庁と民間の間では
今はまだ、お互いの役割に対する考え方に
温度差があるような気がします。
情報のより良い伝え方。
予報技術の向上。
せめて、広く一般の人々に周知されるべき所だけは
各々が競って独自色を強めていくのではなく
気象庁とそれぞれの会社で協力して
日本としての気象予報を発展させていけるような
ステップアップした関係になりたいものです。